【修正版】午前8時のシンデレラ
誰よりも冷静沈着な瑠偉さんがこんなに動揺してる。
「俺も人間だよ。芽依が刺されるかと思って気が気じゃなかった。もう絶対あんな事しないで」
少し厳しい口調で瑠偉さんに釘を刺された。
彼の頬の傷は思ったほど深くはなくて、血は止まっていた。
ハンカチで血を拭うと彼は顔をしかめる。
「なんか海賊みたい。何をしても格好いいって罪ですよ」
私が少しからかうと、瑠偉さんは何かに気づいたのか悪戯っぽく笑った。
「海賊ならこのまま姫を連れ去りたいとこだけど、どうやら時間切れ」
いつの間にか杏樹さんが台車にお弁当を乗せてこちらにやってきた。
「お弁当が届いたわ。邪魔して申し訳ないけど、続きは会社が終わってからやってね。一条部長は、医務室でその傷消毒してもらってください」
「了解。準備は頼む」
瑠偉さんは私から離れると、上司の顔に戻って会場から一端出て行った。
「あいつも無茶やるわね。でもお陰で早期解決。策士ね」
「俺も人間だよ。芽依が刺されるかと思って気が気じゃなかった。もう絶対あんな事しないで」
少し厳しい口調で瑠偉さんに釘を刺された。
彼の頬の傷は思ったほど深くはなくて、血は止まっていた。
ハンカチで血を拭うと彼は顔をしかめる。
「なんか海賊みたい。何をしても格好いいって罪ですよ」
私が少しからかうと、瑠偉さんは何かに気づいたのか悪戯っぽく笑った。
「海賊ならこのまま姫を連れ去りたいとこだけど、どうやら時間切れ」
いつの間にか杏樹さんが台車にお弁当を乗せてこちらにやってきた。
「お弁当が届いたわ。邪魔して申し訳ないけど、続きは会社が終わってからやってね。一条部長は、医務室でその傷消毒してもらってください」
「了解。準備は頼む」
瑠偉さんは私から離れると、上司の顔に戻って会場から一端出て行った。
「あいつも無茶やるわね。でもお陰で早期解決。策士ね」