【修正版】午前8時のシンデレラ
地位とかお金目当ての結婚なんてしたくない。
杉本くんの手を振り払おうとするが、強く握られていて振り払えなかった。
男の人の力には敵わない。
これ以上ここにふたりでいるのは危険だ。
私の頭が警鐘を鳴らす。
「最近、髪下ろしてばっかりですね。悪い虫がずっと悪戯してるんじゃないですか?」
杉本くんは魔的な笑みを浮かべながら私の髪をよけて首筋に触れる。
ゾクリと身体が震えた。
怖い。
お願い、誰か来て。
誰か……。
瑠偉さん!
さっきまであんなに会いたくなかったのに、どうして彼の顔しか浮かばないんだろう。
「やっぱり。痕さらに増えてるんじゃないですか?悪い虫って一条さんですよね?噂通り結婚するんですか?」
口調はソフトだけど、どこかトゲのある言い方がいつもの彼と違った。
瑠偉さんとのことも気づいてる。
これは一体誰なのだろう。
私が知っているいつもの爽やかな杉本くんではない。
杉本くんの手を振り払おうとするが、強く握られていて振り払えなかった。
男の人の力には敵わない。
これ以上ここにふたりでいるのは危険だ。
私の頭が警鐘を鳴らす。
「最近、髪下ろしてばっかりですね。悪い虫がずっと悪戯してるんじゃないですか?」
杉本くんは魔的な笑みを浮かべながら私の髪をよけて首筋に触れる。
ゾクリと身体が震えた。
怖い。
お願い、誰か来て。
誰か……。
瑠偉さん!
さっきまであんなに会いたくなかったのに、どうして彼の顔しか浮かばないんだろう。
「やっぱり。痕さらに増えてるんじゃないですか?悪い虫って一条さんですよね?噂通り結婚するんですか?」
口調はソフトだけど、どこかトゲのある言い方がいつもの彼と違った。
瑠偉さんとのことも気づいてる。
これは一体誰なのだろう。
私が知っているいつもの爽やかな杉本くんではない。