【修正版】午前8時のシンデレラ
なんだか杉本くんがリアルな想像してそうで怖い。
昨日は自分のアパートに帰ったからホテルには行っていない。
瑠偉さんの言葉の意味がわからずキョトンとする。
瑠偉さんは何を言ってるの?
それに、何を投げた?
視線を杉本くんの手に向けると、彼の手の中に桜のキーホルダーがついてる鍵があった。
「あっ!」
思わず声を上げる。
杉本くんの手の中にあったのは、私のアパートのスペアキー。
どうして瑠偉さんが?
ホテルに忘れたって……あの日の事?
ひょっとしてホテルを出る前にぶちまけたあの時に落としたの?
スペアキーだったから全然気づかなかった。
「杉本、芽依が怯えてるのわからない?それに、わかるだろ?」
瑠偉さんの視線が私の首筋にいく。
そこにあるのは、杉本くんも見たキスマーク。
瑠偉さんの声は、身体が凍りそうなくらい冷たかった。
だが、それ以上に彼の目が怖かった。
「俺の女だよ。誰にも譲らない」
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