【修正版】午前8時のシンデレラ
見てみるとシャンパンまである。
私はアールグレーの紅茶、瑠偉さんはブルーマウンテンのコーヒーをお願いする。
飲み物を聞きに来た店員さんと入れ違いに紺のベルベットのケースを持った店員さんが私達の目の前にそのケースを置いた。
これって……
見覚えのあるデザインの指輪がずらりと並んでいて、大きく目を見開いた。
「さあ、どれがいい?」
瑠偉さんは終始笑顔だ。
おかしいとは思った。
お昼休みに杏樹さんがブランドの宝石のカタログを持って海外営業部にやってきた。
『旦那に買ってもらうから』と言っていたが、私の好みを聞くのが目的だったと目の前に並んでいる指輪を見て気づいた。
私ってなんて鈍感なんだろう。
しかも、瑠偉さんの指示なのかどれも値札がない。
カラットやカラーとかによっても値段が変わるはずだが、こんなことならカタログの値段をよく見ておくんだった。
私はアールグレーの紅茶、瑠偉さんはブルーマウンテンのコーヒーをお願いする。
飲み物を聞きに来た店員さんと入れ違いに紺のベルベットのケースを持った店員さんが私達の目の前にそのケースを置いた。
これって……
見覚えのあるデザインの指輪がずらりと並んでいて、大きく目を見開いた。
「さあ、どれがいい?」
瑠偉さんは終始笑顔だ。
おかしいとは思った。
お昼休みに杏樹さんがブランドの宝石のカタログを持って海外営業部にやってきた。
『旦那に買ってもらうから』と言っていたが、私の好みを聞くのが目的だったと目の前に並んでいる指輪を見て気づいた。
私ってなんて鈍感なんだろう。
しかも、瑠偉さんの指示なのかどれも値札がない。
カラットやカラーとかによっても値段が変わるはずだが、こんなことならカタログの値段をよく見ておくんだった。