【修正版】午前8時のシンデレラ
指輪を外そうとすると瑠偉さんが止めた。
「これ、つけて帰りたいんだけど」
瑠偉さんが顔を上げて店員さんに声をかける。
その言葉にギョッとした。
「ちょっ……瑠偉さん!」
小声で止めようとするも、彼はスルーしてスーツの内ポケットから長財布を取り出し、中からクレジットカードを抜いて店員さんに渡す。
「カット、カラー、クラリティも最高のものですし、良くお似合いですよ」
店員さんがとびきりの笑顔で微笑む。
ひょっとして一番高いのはめちゃった?
「待って瑠偉さん、そんな即決しないでください」
なんとか説得してやめさせようとしたが、彼はさらに恐ろしい発言をした。
「こういうのものはファーストインプレッションが大事だ。それとも後悔しないように全部買おうか?」
全部って……。
彼が言うと冗談に聞こえない。
黙り込む私に瑠偉さんはにっこりと微笑んだ。
「男除けにもいいから素直にはめてなさい」
「これ、つけて帰りたいんだけど」
瑠偉さんが顔を上げて店員さんに声をかける。
その言葉にギョッとした。
「ちょっ……瑠偉さん!」
小声で止めようとするも、彼はスルーしてスーツの内ポケットから長財布を取り出し、中からクレジットカードを抜いて店員さんに渡す。
「カット、カラー、クラリティも最高のものですし、良くお似合いですよ」
店員さんがとびきりの笑顔で微笑む。
ひょっとして一番高いのはめちゃった?
「待って瑠偉さん、そんな即決しないでください」
なんとか説得してやめさせようとしたが、彼はさらに恐ろしい発言をした。
「こういうのものはファーストインプレッションが大事だ。それとも後悔しないように全部買おうか?」
全部って……。
彼が言うと冗談に聞こえない。
黙り込む私に瑠偉さんはにっこりと微笑んだ。
「男除けにもいいから素直にはめてなさい」