【修正版】午前８時のシンデレラ

面差しが優しいけれど、その眼光は鋭くてかなりやり手な感じで、ふたりは面識ありそうな雰囲気。
会食の内容について瑠偉さんは何も教えてくれなかった。
見た感じの雰囲気ではかなりのVIPだ。
「いやいや、こちらこそお礼を言うよ。そろそろ何かしなくてはいけないと思っていたんだ」
話が全然見えない。
ふたりの様子を見守っていると、瑠偉さんがにこやかにその男性を紹介した。
「芽依、こちらは東雲孝行さん」
「え？東雲？」
まさか……私の親族？
首を傾げて瑠偉さんに問い返す私をその男性は温かい目で見ていた。
「大きくなったね、芽依ちゃん。私は君のお母さんの兄で、君の伯父だよ。君が中学生の時に一度会ったんだけど、一瞬だったし覚えてないかもしれないな」
「伯父さん？」
突然のことでただただビックリした。
そう言われてみると、なんとなく母と面差しが似ている。
でも、どうして瑠偉さんが連絡したの？