【修正版】午前8時のシンデレラ
「一条さんから芽依ちゃんと婚約したと連絡をもらってね。お祝いの言葉を言いたかったんだ」
「ありがとうございます」
伯父さんは目尻の笑い皺が素敵なとても優しそうな人だった。
「それで早速本題に入るけど、家からお嫁に行く気はないかな?」
伯父の家に泊まるということだろうか?
今日はいろいろサプライズがあって頭がうまく働かない。
「家から?」
戸惑いながら聞き返す私に伯父さんは穏やかな目で説明する。
「つまり私の養女にならないかという話なんだが」
そんなことまで考えてくれているとは思わなかった。
「でも……私は縁を切るって書面にサインを。祖父と呼んでいいのかわかりませんが、祖父も反対するのではないでしょうか?」
杏樹さんは頑固な人だと言っていたし、伯父さんの養女なんて認めてくれるとは思えない。
「親父も反省してると思うんだ。毎日、遺影も位牌もない仏壇に手を合わせてる。お袋はね、毎日線香の代わりにこのお香を焚くんだよ」
「ありがとうございます」
伯父さんは目尻の笑い皺が素敵なとても優しそうな人だった。
「それで早速本題に入るけど、家からお嫁に行く気はないかな?」
伯父の家に泊まるということだろうか?
今日はいろいろサプライズがあって頭がうまく働かない。
「家から?」
戸惑いながら聞き返す私に伯父さんは穏やかな目で説明する。
「つまり私の養女にならないかという話なんだが」
そんなことまで考えてくれているとは思わなかった。
「でも……私は縁を切るって書面にサインを。祖父と呼んでいいのかわかりませんが、祖父も反対するのではないでしょうか?」
杏樹さんは頑固な人だと言っていたし、伯父さんの養女なんて認めてくれるとは思えない。
「親父も反省してると思うんだ。毎日、遺影も位牌もない仏壇に手を合わせてる。お袋はね、毎日線香の代わりにこのお香を焚くんだよ」