【修正版】午前8時のシンデレラ
伯父さんはそう言って私に紙袋を差し出した。
それは私の良く知ってるお香のお店の物だった。
受け取って中を開けると、見慣れた箱が入っていた。
「……同じ」
私の大好きな桜のお香。
いや、正確には母の好きだったお香。
「妹が好きだったお香なんだ」
「私もこのお香好きなんです。母は愛されていたんですね。嬉しいです。ありがとうございます」
胸がジーンとなって思わず涙が出た。
瑠偉さんはそんな私の肩をそっと抱く。
「答えは今じゃなくていい。じっくり考えてくれないか?私としては今夜からでも家に引越して来て欲しいくらいだが、それは一条さんが反対するだろうな?」
伯父さんが瑠偉さんの方をちらりと見る。
「一、二泊お泊まりというのなら考えますけど、引越は無理ですね」
瑠偉さんは笑顔で丁重に、だがきっぱりと断った。
彼の言葉に伯父さんは苦笑する。
「伯父さん、お願いがあるんですが」
それは私の良く知ってるお香のお店の物だった。
受け取って中を開けると、見慣れた箱が入っていた。
「……同じ」
私の大好きな桜のお香。
いや、正確には母の好きだったお香。
「妹が好きだったお香なんだ」
「私もこのお香好きなんです。母は愛されていたんですね。嬉しいです。ありがとうございます」
胸がジーンとなって思わず涙が出た。
瑠偉さんはそんな私の肩をそっと抱く。
「答えは今じゃなくていい。じっくり考えてくれないか?私としては今夜からでも家に引越して来て欲しいくらいだが、それは一条さんが反対するだろうな?」
伯父さんが瑠偉さんの方をちらりと見る。
「一、二泊お泊まりというのなら考えますけど、引越は無理ですね」
瑠偉さんは笑顔で丁重に、だがきっぱりと断った。
彼の言葉に伯父さんは苦笑する。
「伯父さん、お願いがあるんですが」