【修正版】午前8時のシンデレラ
「知ってるわ。今日は急ぎの仕事はないわよね?」
私の両肩を掴んで確認してくる詩織さんの勢いに気圧され返事をする。
「……は、はい」
「じゃあ、行きましょう!」
詩織さんが私の腕をつかんで歩き出すので立ち止まった。
「え?まだ業務時間内でここを離れるわけには……」
「大丈夫よ。社長の許可は取ってあるし。これは社長命令よ」
とびきりの笑顔で言われるが、素直には従えない。
「ですが、急にスケジュールの調整が入ることもありますし、定時まではいないと。それに、直属の上司は一条部長です」
「隼人ちゃん、瑠偉と一緒にいるのよね?」
気のせいだろうか?
詩織さんの口調が強くなったような気がした。
それに隼人ちゃんって言った?
ああ、佐久間さんのことか。
あの軍曹つかまえてちゃん付けってすごい。
何だかこれ以上反論すると駄目な雰囲気になってきた。
私の両肩を掴んで確認してくる詩織さんの勢いに気圧され返事をする。
「……は、はい」
「じゃあ、行きましょう!」
詩織さんが私の腕をつかんで歩き出すので立ち止まった。
「え?まだ業務時間内でここを離れるわけには……」
「大丈夫よ。社長の許可は取ってあるし。これは社長命令よ」
とびきりの笑顔で言われるが、素直には従えない。
「ですが、急にスケジュールの調整が入ることもありますし、定時まではいないと。それに、直属の上司は一条部長です」
「隼人ちゃん、瑠偉と一緒にいるのよね?」
気のせいだろうか?
詩織さんの口調が強くなったような気がした。
それに隼人ちゃんって言った?
ああ、佐久間さんのことか。
あの軍曹つかまえてちゃん付けってすごい。
何だかこれ以上反論すると駄目な雰囲気になってきた。