【修正版】午前8時のシンデレラ
予想通りの質問に、予め用意していた答えを言う。
「社内事情に精通してる人間が欲しいんです」
「まあ、東雲くんはそこそこキャリアあるからね。でも、それが決め手なの?」
彼は簡単にオーケーしてくれない。
「新人を育てる余裕が、今うちにはないんです」
「海外事業部のために、総務が犠牲になれと?東雲くんはうちの大事な戦力なんだよね。新人の頃から育てたの僕なんだよ。その理由じゃあ、承認できないよ。総務なめてない、一条くん?」
普段の彼からは想像もできない手厳しい言葉。
やはりそうきたか。
「いつもなら佐久間くんが僕のところに依頼に来るはずが、君が来た。君は佐久間くんだったら確実に僕が断るのをわかっていたんだろう?僕はね、建て前なんていらないの。一条くんの本心が知りたいんだけど」
ごまかしの利かない相手。
ずばり核心をついてくる。
恐い人だ。
一筋縄ではいかない。
ここは正直に言うしかない。
「社内事情に精通してる人間が欲しいんです」
「まあ、東雲くんはそこそこキャリアあるからね。でも、それが決め手なの?」
彼は簡単にオーケーしてくれない。
「新人を育てる余裕が、今うちにはないんです」
「海外事業部のために、総務が犠牲になれと?東雲くんはうちの大事な戦力なんだよね。新人の頃から育てたの僕なんだよ。その理由じゃあ、承認できないよ。総務なめてない、一条くん?」
普段の彼からは想像もできない手厳しい言葉。
やはりそうきたか。
「いつもなら佐久間くんが僕のところに依頼に来るはずが、君が来た。君は佐久間くんだったら確実に僕が断るのをわかっていたんだろう?僕はね、建て前なんていらないの。一条くんの本心が知りたいんだけど」
ごまかしの利かない相手。
ずばり核心をついてくる。
恐い人だ。
一筋縄ではいかない。
ここは正直に言うしかない。