【修正版】午前8時のシンデレラ
ああ、本当に自分は彼女に甘い。
あの笑顔を見たら、もう何も言えない。
芽依が怪我をしなくて本当に良かったと思う。
自衛本能に欠ける彼女を今後どう守るか、俺の課題になりそうだ。
彼女たちに昼食会場の準備を任せ、医務室で手当てを受けていると姉が連絡したのか佐久間がやってきた。
「何だ?その傷は」
俺の頬を見て驚く彼に茶目っ気たっぷりに言った。
「お前が名誉挽回したなら、これは名誉の負傷かな?」
俺の返答に佐久間は思い切り顔をしかめる。
「はぁ?わけわからん。客がお腹空かせて待ってる。そのうち機嫌が悪くなって契約破棄にされても俺の責任じゃないからな。早く行くぞ」
「ああ。昼食が松花堂弁当で良かったよ。フォークがあったら刺されるかも」
当分フォークは見たくない。
少なくとも今日くらいは。
頬の傷を押さえながら苦笑した。
☆
あの笑顔を見たら、もう何も言えない。
芽依が怪我をしなくて本当に良かったと思う。
自衛本能に欠ける彼女を今後どう守るか、俺の課題になりそうだ。
彼女たちに昼食会場の準備を任せ、医務室で手当てを受けていると姉が連絡したのか佐久間がやってきた。
「何だ?その傷は」
俺の頬を見て驚く彼に茶目っ気たっぷりに言った。
「お前が名誉挽回したなら、これは名誉の負傷かな?」
俺の返答に佐久間は思い切り顔をしかめる。
「はぁ?わけわからん。客がお腹空かせて待ってる。そのうち機嫌が悪くなって契約破棄にされても俺の責任じゃないからな。早く行くぞ」
「ああ。昼食が松花堂弁当で良かったよ。フォークがあったら刺されるかも」
当分フォークは見たくない。
少なくとも今日くらいは。
頬の傷を押さえながら苦笑した。
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