【修正版】午前8時のシンデレラ
次の日、七時半に出社した。
ちょっと寝不足気味だが、そんな事は言ってられない。
ハ時になれば芽依もいつも通り出勤してくる。
俺は部長室で眠気覚ましのコーヒーを飲みながら彼女を待っていた。
今、俺の手の中には芽依の桜のキーホルダーがついた鍵と俺の家の鍵がある。
昨日彼女に渡そうと思っていたが、定時後彼女の姿はなかった。
自室に戻ると、デスクの上に消毒薬と絆創膏が置いてあるのを見て嘆息した。
こういう気遣いは彼女らしい。
でも、なんで本人がいない?
「……また逃げられた」
ちゃんと捕まえていないと、本当にすぐ消えてしまう。
苦く舌打ちする俺。
芽依の携帯に電話しても応答はなかったし、メールも俺から逃げるような返信があっただけ。
姉の話によると、西嶋が芽依を襲う前に、彼女の家の事でひどい事を言ったらしい。
芽依はその事を気にしていたようだ。
ちょっと寝不足気味だが、そんな事は言ってられない。
ハ時になれば芽依もいつも通り出勤してくる。
俺は部長室で眠気覚ましのコーヒーを飲みながら彼女を待っていた。
今、俺の手の中には芽依の桜のキーホルダーがついた鍵と俺の家の鍵がある。
昨日彼女に渡そうと思っていたが、定時後彼女の姿はなかった。
自室に戻ると、デスクの上に消毒薬と絆創膏が置いてあるのを見て嘆息した。
こういう気遣いは彼女らしい。
でも、なんで本人がいない?
「……また逃げられた」
ちゃんと捕まえていないと、本当にすぐ消えてしまう。
苦く舌打ちする俺。
芽依の携帯に電話しても応答はなかったし、メールも俺から逃げるような返信があっただけ。
姉の話によると、西嶋が芽依を襲う前に、彼女の家の事でひどい事を言ったらしい。
芽依はその事を気にしていたようだ。