【修正版】午前8時のシンデレラ
「一条瑠偉です。芽依と婚約しました。これからは、僕がずっと側にいて彼女を守ります。だから、安らかに眠って下さい」
あなたの代わりに幸せにします。
芽依を生んでくれてありがとうございます。
おかげで彼女と出会う事が出来ました。
「瑠偉さん……」 
芽依は俺の言葉に感極まったのか、彼女の目から涙が零れ落ちた。
「もう涙はなし」
芽依をそっと抱き締めて、唇で彼女の涙を拭う。
「ちょっとしょっぱい」
涙を舐めた感想を素直に口にすると、彼女の顔は真っ赤になった。
「もう、お母さんも見てるのに」
「良いじゃない。お母さんにも見てもらえば。自分はこんなに愛されてるんだって」
クスクス笑いながら、芽依の口にもキスをする。
すると、今度は耳まで真っ赤になった。
彼女の反応が面白い。
「瑠偉さん!」
「芽依、うちではこれが普通だから。芽依も早く慣れないとね」
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