【修正版】午前8時のシンデレラ
「ああ。店は貸切で頼む。この時間だと難しいかもしれないけど」
あの人も素直に家に帰って来ればいいのに、わざわざ芽依と俺が一夜を過ごしたあのホテルに迎えに来させるなんて……。
どこまで俺たちの事調べたんだか。
客先での打合せが終わって、佐久間に送られてホテルに入る。
待ち合わせに指定されたラウンジに向かうと驚いた。
一瞬足が止まる。
目に映るには芽依と母と……それに老夫婦。
あれは東雲会長。
母が一方的に話をしているような感じに見えるが、会長夫婦の顔は穏やかだ。
芽依はちょっと引いてるが。
あの人もたまには粋な事をする。
場が和んでるのを見て、知らず笑みが零れた。
「お待たせして申し訳ありません。東雲会長、ご無沙汰しております」
笑顔で挨拶すると、東雲会長は俺を見て頬を緩めた。
「ああ、瑠偉くん。息子の孝行から君の噂は聞いてるよ。かなりのやり手だそうだね」
あの人も素直に家に帰って来ればいいのに、わざわざ芽依と俺が一夜を過ごしたあのホテルに迎えに来させるなんて……。
どこまで俺たちの事調べたんだか。
客先での打合せが終わって、佐久間に送られてホテルに入る。
待ち合わせに指定されたラウンジに向かうと驚いた。
一瞬足が止まる。
目に映るには芽依と母と……それに老夫婦。
あれは東雲会長。
母が一方的に話をしているような感じに見えるが、会長夫婦の顔は穏やかだ。
芽依はちょっと引いてるが。
あの人もたまには粋な事をする。
場が和んでるのを見て、知らず笑みが零れた。
「お待たせして申し訳ありません。東雲会長、ご無沙汰しております」
笑顔で挨拶すると、東雲会長は俺を見て頬を緩めた。
「ああ、瑠偉くん。息子の孝行から君の噂は聞いてるよ。かなりのやり手だそうだね」