【修正版】午前8時のシンデレラ
「視線だけで人が殺せるってくらい凄いですよ。普段は爽やかですけどね。あの……東雲さん、首の後ろのとこ赤くなってますけど虫に刺されました?」
杉本くんは少し赤面しながら躊躇いがちに聞いてくる。
「首の後ろ……赤い……」
あー、それって!
彼の言葉を繰り返すように呟くが、あることに思い当たり、咄嗟に首筋を押さえた。
今更隠しても遅いが、これ以上見られたくない。
「へ、変な虫に刺されたの!」
誤魔化せないかもしれないけどあたふたしながら言い張った。
本当は虫じゃない。
多分、昨夜一条さんに付けられたキスマークだ。
後でトイレに行ったらコンシーラーか絆創膏で隠そう。
「悪い虫ですね。でも今日はそうして髪の毛下ろしておいた方がいいですよ。いつもみたいに髪纏めると目立ちますから」
杉本くんは苦笑する。
もうこれ以上この話題にはお願いだから触れないで欲しい。
お願い杉本くん、忘れて下さい。
見なかったことにして。
杉本くんは少し赤面しながら躊躇いがちに聞いてくる。
「首の後ろ……赤い……」
あー、それって!
彼の言葉を繰り返すように呟くが、あることに思い当たり、咄嗟に首筋を押さえた。
今更隠しても遅いが、これ以上見られたくない。
「へ、変な虫に刺されたの!」
誤魔化せないかもしれないけどあたふたしながら言い張った。
本当は虫じゃない。
多分、昨夜一条さんに付けられたキスマークだ。
後でトイレに行ったらコンシーラーか絆創膏で隠そう。
「悪い虫ですね。でも今日はそうして髪の毛下ろしておいた方がいいですよ。いつもみたいに髪纏めると目立ちますから」
杉本くんは苦笑する。
もうこれ以上この話題にはお願いだから触れないで欲しい。
お願い杉本くん、忘れて下さい。
見なかったことにして。