【修正版】午前8時のシンデレラ
本当の姉のように優しく語りかける杏樹さんの手に、魔法の杖が見えた気がした。
ジメジメした自分を捨てて綺麗になれるかな?
本当に綺麗になれるなら、一条さんに好きって自信を持って伝えたい。
「はい」
私の決意表明に杏樹さんは、満面の笑みを見せた。
「さあ、瑠偉を驚かせるわよ!」
少し破天荒な魔法使いのお姉さんは、とても素敵な人だった。
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