【修正版】午前8時のシンデレラ
慌ててるせいかバッグの中身を全部ぶちまけた。
「あ~あ、何やってるんだろう」
自分に呆れずにはいられない。
焦れば焦るほど失敗してしまう。
「……馬鹿だなあ、私」
頭を拳でコンと叩いて自分を叱咤した。
しっかりしてよ。
自分にそう言い聞かせるも、涙が頬を伝う。
「本当……馬鹿だ」
このまま泣けば彼が起きてしまうかもしれない。
泣いちゃいけない。
落ち着いて。お願いだから落ち着いて。
泣き崩れそうになるのを必死で堪える。
そして、眼鏡をかけて床に散らばったものをかき集めてバッグに入れた。
ぐずぐずしてはいられない。
彼が起きる前に一刻も早くここから去らなければ。
それしか頭になかった。
バッグの中身を確認するなんて余裕、この時の私にはなかった。
幸せな魔法は、月曜日の朝が来てすっかり解けてしまったのだから。
☆
「あ~あ、何やってるんだろう」
自分に呆れずにはいられない。
焦れば焦るほど失敗してしまう。
「……馬鹿だなあ、私」
頭を拳でコンと叩いて自分を叱咤した。
しっかりしてよ。
自分にそう言い聞かせるも、涙が頬を伝う。
「本当……馬鹿だ」
このまま泣けば彼が起きてしまうかもしれない。
泣いちゃいけない。
落ち着いて。お願いだから落ち着いて。
泣き崩れそうになるのを必死で堪える。
そして、眼鏡をかけて床に散らばったものをかき集めてバッグに入れた。
ぐずぐずしてはいられない。
彼が起きる前に一刻も早くここから去らなければ。
それしか頭になかった。
バッグの中身を確認するなんて余裕、この時の私にはなかった。
幸せな魔法は、月曜日の朝が来てすっかり解けてしまったのだから。
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