38歳バツイチ♀、医大生と付き合ってみた。(い)
「どーぞ…!」
「え?なに?」
暁くんの前に座った
「手、出してください」
「ハイ…」
暁くんは私の手を取って
オイルを塗った
「あ、いい匂い」
「好きですか?甘いの選んだんだけど…」
「うん、好きな香り(*´˘`*)」
「よかった…」
好きな香りっていいよね
深く息を吸いたくなる
いい匂い(*´˘`*)
「マッサージ?」
「うん、昨日の講義でやったヤツ」
「へー…」
「痛くない?」
「うん、痛くないよ」
暁くん
長くて綺麗な指
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ」
なんか…
ごめんね
私だけかな?
変な想像しちゃう
「柴咲さん、前も言ったけど
手、綺麗…」
ドキン…
「そーかな?」
「きっと手だけじゃなくて
他も綺麗なんだろうな…って思う」
「え、そんなことないよ!」
他ってどこよ?
キュッキュッ…
クチャクチャ…
「気持ちいい?」
「うん…」
ドキドキ…
暁くんの手つきにドキドキする
「なんか、身体が熱くなるね…」
「ホント?」
無造作な前髪越しに
目が合った
ドキン…
「あ、うん…
きっと、血行が良くなったんだね!」
血行が良くなってるのかな?
熱ってるのかな?
暁くんに?
「反対の手も出して…」
「あ、うん…」
クチャクチャ…
クチュクチュ…
キュッキュッ…
「いい匂いだし
今日、よく眠れそう」
「うん、オレもこの匂い好きかも…」
ドキドキ…
ドキドキ…
ドキドキ…
暁くん
肌キレイ
22歳って
こんなカンジか…
首にホクロあるんだ
耳の形も好きだな
近くでまじまじ見たの初
ドキドキ…
ドキドキ…
ドキドキ…
「ハイ…おつかれさまです」
あ…
「あ、ありがとう…
気持ちよかった
よく眠れそう…」
「うん、オレも気持ちよく眠れそう」
なら、よかった
今度、彼女にやってあげなさい
「うん、じゃあ、おやすみ」
「柴咲さん、一緒に寝る?」
「え…?」
「一緒に寝るかな?って
ただ聞いただけです」
「え、寝ないでしょ」
「ハーイ…
じゃ、おやすみなさい」
「うん、ありがとう
おやすみ」