38歳バツイチ♀、医大生と付き合ってみた。(い)

やっぱり…



ヤダ…



「暁くん…
いなくならないで…

いなくならないでよ…

もぉ、間に合わない…?」



「…」



私が

泣きやんだら

帰っちゃう…?



「好き…

暁くんが、好き…」



いつの間にか

暁くんのシャツを掴んでた



「だから…

お願い…
いなくならないで…」



「じゃあ、もう1回聞いてもいい?」



「…ん…?」



「オレのこと、嫌い…?」



「んーん…
嫌いじゃない…

好きだよ…
好きだよ…暁くん…」



「ホント…?」



「うん…」



「ホントに…?

オレの彼女になってくれる?」



「うん…

好き…

大好き…

暁くん…大好き…」



暁くんが

滲んで見えない



どんな顔してる?





こんな顔でも

まだ好きって言ってくれる?



こんな私でも

一緒にいたいと思ってくれる?



「柴咲さん…
かわいいです

オレも…
大好き…

ずっと一緒にいたい

いなくならないでよ…

それ…
オレのセリフだから…」



ーーーーー



「んー…暁くん…」



ずっと

触れてくれるのを

待ってた



「泣かないでよ…
泣かせたかったわけじゃないから…」



ーーー

ーーー

ーーーーー



触れた唇は

心地よくて

いつまでも

離したくなくて…



ーーー

ーーーーー

ーーー



「泣くな…
しょっぱいから…」



ーーー

ーーー

ーーー



優しくて

今までで1番



気持ちいい

キスだった



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