たまごまごまご、おったまげたまご
チャドはひとりぼっちのキツネです。
毎日狩りに出て、肉の腸詰やシカの角を売って暮らしていました。
ある日、いつものように狩りに出かけると、不思議なものを見つけました。
「おや、木々が倒れているぞ」
森の片隅の木々がなぎ倒され、ぽっかりと丸くひらけています。真ん中に小さなたまごがぽつんと置いてありました。
「なんのたまごだろう?」
大きさはニワトリのたまごと同じくらいですが、色はうっすら紫です。持ってみると、日の当たり具合によっては緑にも見えます。
「これは珍しい」
チャドは大事そうに両手で包み込み、持ち帰ることにしました。木漏れ日を浴びながら、上機嫌で考えます。
「きれいな卵だから、きっと中身もおいしいぞ」
おなかの虫がぐうと大きな音をたてました。昨日の狩りではなにもとれなかったので、すっかりはらぺこだったのです。
毎日狩りに出て、肉の腸詰やシカの角を売って暮らしていました。
ある日、いつものように狩りに出かけると、不思議なものを見つけました。
「おや、木々が倒れているぞ」
森の片隅の木々がなぎ倒され、ぽっかりと丸くひらけています。真ん中に小さなたまごがぽつんと置いてありました。
「なんのたまごだろう?」
大きさはニワトリのたまごと同じくらいですが、色はうっすら紫です。持ってみると、日の当たり具合によっては緑にも見えます。
「これは珍しい」
チャドは大事そうに両手で包み込み、持ち帰ることにしました。木漏れ日を浴びながら、上機嫌で考えます。
「きれいな卵だから、きっと中身もおいしいぞ」
おなかの虫がぐうと大きな音をたてました。昨日の狩りではなにもとれなかったので、すっかりはらぺこだったのです。
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