捨てられたはずが、赤ちゃんごと極上御曹司の愛妻になりました
両親が早く来てくれたから、お昼前にマンションを出られた。
私たちは車に乗って、駐車場を出る。
「今日は彩希も合流して、理玖を水族館に連れていってくれるみたいです」
「そうか。理玖もご機嫌だったし、全然心配いらなそうだな。じゃ、俺たちも心置きなく楽しませてもらおう」
拓馬さんは私を見て、ニコッと笑った。
考えたら、ふたりで出かけるのは拓馬さんの実家に行ったとき以来。つまり、デートは約一年半ぶり。意識したら変にドキドキしてきた。
「真希」
「はいっ!」
「どこに行く?」
急に呼ばれて反射で姿勢を正す。
「ええと、実はあんまり思い浮かばなくて。あ、でもゆっくりコーヒーは飲みたいかなあ」
「オーケー。あとランチとディナーも真希の行きたいところにしよう。俺は仕事で外食したりしてるし」
「え! うーん。急に言われると困るものですね……考えておきます」
自分からデートに誘ったはずなのに、いざとなったらまったく行き先やプランなどどうしていいかわからない。
私はそのあともときどき唸り声を漏らして懸命に考えるものの、これと言って決められず。
しかし、拓馬さんは怒りも呆れもしないで終始穏やかな雰囲気を纏っていた。
結局、拓馬さんが「とりあえず、ぶらっとしようか?」と提案してくれて、私たちは銀座方面へ向かった。
私たちは車に乗って、駐車場を出る。
「今日は彩希も合流して、理玖を水族館に連れていってくれるみたいです」
「そうか。理玖もご機嫌だったし、全然心配いらなそうだな。じゃ、俺たちも心置きなく楽しませてもらおう」
拓馬さんは私を見て、ニコッと笑った。
考えたら、ふたりで出かけるのは拓馬さんの実家に行ったとき以来。つまり、デートは約一年半ぶり。意識したら変にドキドキしてきた。
「真希」
「はいっ!」
「どこに行く?」
急に呼ばれて反射で姿勢を正す。
「ええと、実はあんまり思い浮かばなくて。あ、でもゆっくりコーヒーは飲みたいかなあ」
「オーケー。あとランチとディナーも真希の行きたいところにしよう。俺は仕事で外食したりしてるし」
「え! うーん。急に言われると困るものですね……考えておきます」
自分からデートに誘ったはずなのに、いざとなったらまったく行き先やプランなどどうしていいかわからない。
私はそのあともときどき唸り声を漏らして懸命に考えるものの、これと言って決められず。
しかし、拓馬さんは怒りも呆れもしないで終始穏やかな雰囲気を纏っていた。
結局、拓馬さんが「とりあえず、ぶらっとしようか?」と提案してくれて、私たちは銀座方面へ向かった。