ロミオは、ふたりいない。

「このキャップ
オレもらってもいい?」



「あ、うん
ユート欲しがってたもんね!」



「あと、そのタオルも…」



成瀬から返ってきた

私のタオル



ユートが

私の首から取った



「嫌なんだ…なんか…

ジュリに、リョータの匂い付くの」



「え…」



「ごめん…

別にリョータに限らず
オレ結構独占欲強いかも…

ごめん…」



ドキン…



大丈夫



ちゃんと

ユートに鳴ったよ



ドキン…

ドキ…

ドキ…

ドキ…




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