ロミオは、ふたりいない。
急にドキドキしてきた
先輩とやってんのかな?
誰かが言った言葉が頭を過ぎった
私とユートも…?
ナイナイナイ…
だってまだ…
「ん?ジュリ、どぉした?」
「んーん…なんでもない」
「明日、一緒にキャップ買いに行く?」
「うん、そーだね!
…
じゃあ、Tシャツ欲しい
大き目のTシャツ着てる女の子とか好きって
ユート言ってたから…
…
ユートのTシャツちょーだい!」
「うん
じゃあ、コレとかは?」
「あ!かわいい
私、そーゆーの好き」
「あと、コレ…
オレが着ても大き目だけど
ジュリが着たらかわいいと思う
…
ワンピース?みたいにして着たり…
そーゆー女の子、好き
…
って、オレ、キモい?」
「んーん、キモくないよ
…
ふーん…
そーゆー女の子好きなんだ…って
思っただけ…
…
私、似合うかな?」
「うん、ジュリ絶対似合うよ!」
「今、想像した?」
「うん、した
…
キモい?」
「んーん…恥ずかしくなる」
ふたりで笑った
クーラーが効いてるのに熱くなるよ
ユート