ロミオは、ふたりいない。

誰もいなくなった教室で

ひとり立ち尽くした



明日の学園祭のために飾り付けられた教室



今の気持ちと合ってなくて

そこにいる自分が

虚しかった




成瀬と描いた看板


絵の具、ついてた…


私の髪に触れた成瀬を思い出した



ドキン…



ごめん…

成瀬



成瀬のこと

嫌いになんかなれないよ



成瀬から

嫌われたくないよ



だって

大好きな人だったから



ずっと片思いの

大好きな人だったから




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