ロミオは、ふたりいない。

普通に喋れてたかな?





「…」



「…」



無言だけど

並んで歩いてる



「ねぇ…」
「あのさ…」



一緒に声が出た


ふたりで笑った



「木々羅、先にどーぞ…」



「うん…
私たち、一緒に帰ってる?
帰る方向が同じだけ?」



「んー…
オレは、一緒に帰ってるつもりだけど…
ごめん、嫌だったら…」



「じゃあ、喋ってもいんだね…」



「うん…」



いつも控え目で

相手の気持ちを優先させてくれる



優しくて

隣にいると

安心する



こんなにいい人が

私の彼氏だったなんて

もったいなかった




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