ロミオは、ふたりいない。

あれから1ヶ月が経とうとしてた



成瀬とは

クラスメイトとして

上手くやってる



「木々羅〜…さん」



「成瀬、わざとらしいから
いい加減やめてよ！その呼び方」



「じゃあー、ジュリ…」



「いきなり？」



「うん
だって女子たち、そ～呼んでるじゃん」



「もぉ、なんでもいいよ…」



「ユートも呼んでたしね…
あーぁ…オレも呼びたかったな
ジュリ♡って…
まぁいいや…
付き合った時のお楽しみに取っておくか…」



ムシ…



「木々羅さん…まだ、告わないの？
片思いのままでいいの？」



「うん
片思いでも、大好きだから…」



「なんか、わかる…
片思いって、いいよね」



「成瀬は、だいたい両思いだったもんね」



「ソレ、嫌味にしか聞こえないよ
…
あーぁ…長くなりそぉ…
この片思い」