ロミオは、ふたりいない。
「寒ーい!
今日は温かいココアにしちゃった」
お弁当を食べながら亜美が言った
「あ、珠莉、今日ミルクティーじゃない
しかもソレ、寒くない?
温かいのにすればいいのに…」
「うん、コレが飲みたかったの」
「雪降りそうなくらい寒いね…」
「雪か…」
窓から外を見た
あ…
窓から見えた
私の片思いの人
それだけでも…
「亜美、凛々ちゃん
私ちょっと行くとこあった」
「え…珠莉どこ行くの?」