ロミオは、ふたりいない。

「ジュリ…
もっと好きになっても、いい?」



ドキドキ…ドキドキ…



「うん…私も…

ユート…大好き…」



繋いだ手が

ゆっくり引き寄せられた



ドキ…

ドキ…

ドキ…



「大好き…ジュリ…」



ーーー



手は強く握られてるのに

軽く触れた唇は優しかった



ほのかにアイスティーの味がした

どっちの味かな…?



「ジュリの口、冷たい
明日から、温かいミルクティー飲むね」



「うん…
でも、ユートといると、あったかいよ」




昨日より今日


朝より昼


1秒前より今




どんどん

ユートが

好きになる…




「ユート…あったかくて、大好き…」




冬の日向




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