ロミオは、ふたりいない。

「お兄ちゃんの部屋
なんで入っちゃダメだったの?」



「んー…いろいろ…大人の事情
イトもそのうちわかるよ
好きな人ができたら…」



ドキ…



「イト、好きな人、いるよ…」



「へー…同じクラスの子?」



「ちがうよ
ナイショ…
まだ誰にも話したことがないの」



「へー…
好きな人がいるといいよね
毎日が楽しい」



「うん、わかるわかる♡」



イトも

リョーちゃん
今日はお兄ちゃんの部屋に遊びこないかな…

って

いつも待ってるよ



リョーちゃんに会えた日は

嬉しくて

もっと好きになる



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