ロミオは、ふたりいない。

ユートの背中を抱きしめた



「ユート大好き…」



ドキドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



「ね、私もドキドキしてるよ」



「や…こっちもヤバイ…」



「なんで…?私は平気だよ
ユート、大好き」



ギュってしたら


天井が見えた



ん?

え?



ユートに押し倒されてた



「ジュリ…」



ユートの顔が真剣だった



「ユート…」



ゆっくりユートを引き寄せた



ユートの鼓動と私の鼓動が重なった



ドキ…ドキ…ドキ…

ドクン…ドクン…ドクン…



心地いい温もり

ユートの匂い

私を優しく包んでくれるユートの腕



「ジュリ…好きだよ」



耳元で聞こえる大好きな人の声



ドキドキ…

ドクン…



ーーー



ユートのキス

好き



「ジュリ、ちゃんと目見て…」



それから

ゆっくり優しく唇が触れる



ーーーーー



ドキン…

ドキ…

ドキ…

ドキ…


ーーー

ーーーーー

ーーー



ユートが触れるところ

全部が

温かくて

熱くなる



「ジュリ、全部、大好きだよ」


ーーーーー



ユート

全部

ユートのものだよ



トントン…



今のノックは

聞こえなかったことにしよう



ーーー

ーーー



いつまでも

ユートの温もりを感じてたいから




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