■王とメイドの切ない恋物語■
舞踏会
午後はメイドの長のマーヤさんと、ペアでパーティーの準備だ。
エリザベス姫から、
「せっかくここにいるのですから、トーマ様と踊ってみたいわ。舞踏会を開いてちょうだい」
との、ご命令が下ったので、みんなで、あわてて準備しているのである。
急に舞踏会といっても、人が集まらないので、お城の中の人だけで、やることになった。
エリザベス姫としては、トーマ様と一緒に踊るのが目的なので、外部からのお客様なしで、お城の人だけでもいいらしい。
要するに、他に参加する人は誰だろうと、どうでもいいわ、といった感じだったみたいだ。
いきなりのことだったので、お城の使用人ほとんどが、パーティーの準備に駆り出されている。
マーヤさんは、忙しく動きながら、
「せめて、あと1日、時間が、ほしかったわ」
と、つぶやいている。
確かに。
ちょっと、いきなりすぎるよ。
バラのお風呂にのんびり入るんじゃなかったんかい!
と、思わずつっこみたくなる。
エリックも、駆り出され、パーティー会場に花を飾っている。
「やあ、リリア」
私に気が付き、笑顔をみせた。
「エリックも手伝ってるんだね。お庭の手入れもあるのに、大変だね」
「リリアの元気そうな顔が見れたから、来れてよかったよ」
と、エリックは照れくさそうに笑った。
エリザベス姫から、
「せっかくここにいるのですから、トーマ様と踊ってみたいわ。舞踏会を開いてちょうだい」
との、ご命令が下ったので、みんなで、あわてて準備しているのである。
急に舞踏会といっても、人が集まらないので、お城の中の人だけで、やることになった。
エリザベス姫としては、トーマ様と一緒に踊るのが目的なので、外部からのお客様なしで、お城の人だけでもいいらしい。
要するに、他に参加する人は誰だろうと、どうでもいいわ、といった感じだったみたいだ。
いきなりのことだったので、お城の使用人ほとんどが、パーティーの準備に駆り出されている。
マーヤさんは、忙しく動きながら、
「せめて、あと1日、時間が、ほしかったわ」
と、つぶやいている。
確かに。
ちょっと、いきなりすぎるよ。
バラのお風呂にのんびり入るんじゃなかったんかい!
と、思わずつっこみたくなる。
エリックも、駆り出され、パーティー会場に花を飾っている。
「やあ、リリア」
私に気が付き、笑顔をみせた。
「エリックも手伝ってるんだね。お庭の手入れもあるのに、大変だね」
「リリアの元気そうな顔が見れたから、来れてよかったよ」
と、エリックは照れくさそうに笑った。