■王とメイドの切ない恋物語■
掃除もだいたい終わり、メイドの長のマーヤさんに報告に行く。

「マーヤさん、掃除終わりました」

「あら、リリア お疲れ様!」



マーヤさんは、花瓶の水を取り替えていた。

「マーヤさん、お手伝いします!」

マーヤさんは顔をあげ、微笑んだ。

「ありがとう、リリアちゃん。花が少し足りないから、庭から持ってきてくれるかしら?」

「はい、かしこまりました」

私は、元気良く、庭に走っていった。




エリックいるかなー?

あ、いたいた。

遠くの方で、地面に何か植えていた。

「エリックーっ マーヤさんに花を頼まれたんだけど、少しもらっていいーっ?」

エリックは、向こうから大きくオッケーサインを出している。



私は、持ってきたカゴに、花を集めていった。

よしっ このくらいでいいかな。




私は立ち上がり、エリックのそばに歩いていった。

「エリックありがとう。これくらいもらっていくね」

私は、カゴの花を見せた。

「おう!」

と、エリックはうなづいた。そして私を見つめ

「あ、リリア、今、秋に食べれる果物の苗植えてるから、また秋になったら一緒に食べような」

と微笑んだ。

「わーい、やったー!楽しみっ エリック大好きっ」

私は、大喜びした。

フルーツ、大好きだもん。

めちゃくちゃうれしい。

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