■王とメイドの切ない恋物語■
「マーヤさん、花を集めてきました」

「お疲れ様、そこに置いといて」

マーヤさんは、机を指差した。

私は、花の入ったかごを置いて、マーヤさんに向き直った。

「他に何かありますか?」

マーヤさんは首を振り

「もう大丈夫よ。今日はあがっていいわ。明日またパーティーだから遅くなりそうだし、ゆっくり休んでね」

と、私を優しく見つめた。

パーティー??

何だろ???



「何のパーティーですか?」

「エリザベス様が、明後日帰るから、明日の夜が、ここに泊まる最後の日でしょう?だからお別れパーティーするのよ。エリザベス姫、ちょうど誕生日みたいだしね。楽しい、パーティーにしましょう」

マーヤさんの言葉にうなづいた。

エリザベス姫、誕生日なんだね。

好きな人と一緒に過ごせるって、本当にうれしいよね。

素敵なパーティーになるといいな。





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