■王とメイドの切ない恋物語■

誕生日パーティ

次の日。

朝から私達メイドは、大忙しだ。

チチリさんが、隣に来る。

「リリア、おはよう!今日もパーティーやるんだって?エリザベス姫が来てから、パーティーばかりやってる気がするわ。・・・まぁ、この間の舞踏会は楽しかったけど」

文句言ってるのか、喜んでいるのかわからない。

私は、おかしくなった。

「もうーっ リリア何で笑ってるのよーっ」

チチリさんが、軽くタックルしてくる。

「あはは 何でもないです。今日も頑張りましょうね」

「おうっ」

チチリさんは、持ち場に戻っていった。


何だかんだ言って、私もチチリさんも、パーティーは華やかで好きなので、準備にも気合いが入る。

お城のお掃除ばかりじゃ、つまんないもんね。



「よう!リリア」

「あ、エリック。おはよー」

私が笑うと、エリックも笑った。

「最近パーティー多いから、俺もフル活動だよ。こんな頻繁に、お城に入るの初めてかも」

「そうなんだー、エリックも大変だね」

「まあな。まぁ、リリアに会えるからいいけどさ」

またまたー。そんなドキドキするようなセリフ言って、私をからかうんだから。

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