■王とメイドの切ない恋物語■
夕方になり、大広間でパーティーが始まった。

バイオリンやピアノなどの生演奏も始まる。

今日は、立食パーティーだ。

ゴージャスな料理が、所狭しとテーブルに並んだ。





「エリザベス様、お誕生日おめでとうございます」

みんなが、声をそろえて言った。

エリザベス姫は、とてもうれしそうだ。

頬をピンクに染めている。



ドレスアップしたエリザベス姫は、一段と美しい。

トーマ様の横でシャンパンを片手に、楽しそうにお話している。


トーマ様も、笑顔で、うなづいている。

すごい絵になるな…

私は、遠くから二人を見つめていた。

きれいに着飾った、エリザベス姫とトーマ様。


まさにベストカップルだ。

ふと自分を見つめると、メイドの服を着て、隅の方で働いている。

あまりに違いすぎて、ため息が出てくる。


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