■王とメイドの切ない恋物語■
「エリザベス姫、今のは、メイドのリリアですか?」

と、トーマ様は、去っていくリリアの後ろ姿を見つめた。

「そうですわ。少し仲良くなったので、お話してたの」

エリザベス姫は微笑む。

「トーマ様、わたくし、ガーランド様に大切なお話があるの」

エリザベス姫は、真剣な顔でトーマ様を見つめた。




「どうしましたか?」

トーマ様も真剣な顔になる。


「ここではちょっと…あちらに行きませんか?」

エリザベス姫は、外のテラスを指差した。


「わかりました」

トーマ様は、エリザベス姫と共にテラスに向かった。
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