■王とメイドの切ない恋物語■
「・・・というような感じでした!!」



今、チチリさんの部屋で、今日の出来事を報告していた。

「へぇー、これが」

チチリさんは、私のネックレスを、じーっと見つめた。


「ピンクで可愛いよね」

私が、うれしそうに石に触ると、


「リリア。これ、きっとピンクダイヤだよ」

「え?ピンクダイヤ?」

私は、びっくりする。

ダイヤって高そう。

ピンクのダイヤなんてあるんだ。

「そう。これってめちゃめちゃ高いんだよー。婚約指輪にだって、なかなか使えないんだか」』

「そっ そんなに高価な物なの!?」


「トーマ様、こりゃ本気だね」


はい???

「何が?」

チチリさんは、当然といった顔をして、

「そんなの、リリアのことに決まってるじゃない」




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