■王とメイドの切ない恋物語■
チチリさんが、優しく私の頭をなでる。

「ほら、仕方ないことじゃない。みんながみんな、両思いになるのは無理だよ。泣かないの。エリックの為に、いっぱい幸せになりなさい」

うん、そうだね。

私に出来ることって、それくらいしかないよね。



「うん」

私は、顔を上げて涙を拭った。


私も、がんばらなきゃ。

エリックの為にも、がんばって幸せにならなきゃ。


私は、チチリさんの方を向き、

「チチリさん、私達も、キャンプファイア行きましょう!」

そう言って、みんなの場所を見た。


「そうこなくっちゃっ」


チチリさんは、微笑み、私の手を引いて、みんなのもとに、向かった。


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