■王とメイドの切ない恋物語■
夜になり、みんなでキャンプファイアを囲み、歌を歌ったり、語り合ったりした。


あちこちで、笑い声が聞こえる。



私は、みんなと一緒に、はしゃいでるように振る舞っていたが、心の中ではエリックのことを気にかけていた。


気にしたって、どうすることもできないんだけど、やっぱり、あんなことの後だから、心から楽しむことは出来なかった。


誰かが、

「子供にかえって、鬼ごっことかやってみようぜーっ」

と、提案した。

「いいねー!」

「やろやろ!」

「けってーい!」




みんな、キャンプファイアの雰囲気で、テンションも最高潮だ。



「じゃあ、このキャンプファイアの、光が届く範囲でやろーぜ」


「おっけーい」



みんなで火の周りに集まり、じゃんけんをする。


エリックと、もう1人メイドの子が鬼になった。


鬼になった人は、首にタオルを巻くことになり、2人はそれぞれ、タオルを持ってきた。

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