■王とメイドの切ない恋物語■
*
リリア様
今回、お城のメイド選考を通過したので、お知らせします。なお、都合の悪い場合は・・
*

ええーーーっ。私は手紙をもう一回見直してみた。

「リリア、やったじゃない!お城のメイドなんて、なかなか、なれるものじゃないわよ。すごいわ!お母さん、びっくりしちゃった。お父さんにも報告しなきゃ。うふふふ」

お母さんは、ルンルンだ。いや、でも・・

「私、メイドなんて応募してないのだけど・・」

お母さんは、きょとんとし、振り返る。

「じゃあ、誰が・・・?」
「・・・」


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