■王とメイドの切ない恋物語■

ルアンさんの本音

寮に着くと、受け付けでルアンさんの部屋を訪ねる。

社会人の寮だから、誰でも出入り自由らしい。

よかった。

ここまで来て、入れなかったら、何をしに来たか、わからない。

私はルアンさんの部屋の前に立った。


私に、こんなにも行動力があったなんて、自分でも信じられない。


きっとチチリさんの涙が、そうさせたのだろう。


大好きなチチリさんが、元気ないのは本当に辛い。



私に何かできるなら、がんばりたい。


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