■王とメイドの切ない恋物語■
昼休憩になり、食堂にチチリさんと向かった。

「今度リリアに、ルアンが、お礼にパン焼いてくるって」


チチリさんが、嬉しそうに話す。

「やったー!めちゃくちゃ楽しみです。わたくし、できたら甘い系のパンを所望するであります」

敬礼する私。

「なにその話し方。あはは。リリアって本当に面白いわ。了解、ルアンに伝えとくわ」

チチリさんから、幸せオーラが、フワフワ出てる。


そんなチチリさんを見ていたら、私まで嬉しい気持ちになってきた。


チチリさん、ちょっとでいいから、そのオーラわけて。


いいな。いいな。



< 216 / 396 >

この作品をシェア

pagetop