■王とメイドの切ない恋物語■
トーマ様の後ろ姿を見つめた。

トーマ様に似合ってるって言われちゃった。

すごいうれしいよ。

この服、お気に入りになりそう。

乙女心なんて、簡単なものである。




ウキウキ

ここぞって時は、これを着よう。

ここぞって時がくればいいんだけどね。

ははは。


トーマ様の背中広いなぁ。

男の人って感じ。

そんなことを考えてたら、ますますドキドキしてきた。



私、意識しすぎ?

出来たら、このまま抱きつきたいよ。


トーマ様に甘えたい。

絶対無理だけどね…

むーん。


私が妄想に浸っていると、



「リリア、ここは寒い。もし、この後予定がなければ、わたしの部屋に遊びに、こないか?」

< 229 / 396 >

この作品をシェア

pagetop