■王とメイドの切ない恋物語■
私が、エリザベス姫を見送っていると、マーヤさんが、近づいてきた。


「リリアちゃん、今、10時半だから、隣の誕生日パーティ会場の準備少ししたら、てきとうにあがっていいから。友達に会ってらっしゃい。誕生日パーティは4時からだから、特別に3時までは、ゆっくりしてきていいわよ」

私は、目を輝かせた。

いいの?

ゆっくりしてきていいの?

めちゃくちゃうれしいよ。

まーくんに、少ししか会えないと思ってたから、本当に、うれしかった。

「マーヤさん、ありがとうございます!」

私はマーヤさんに、ペコペコお礼した

「いいの、いいの。その代わり、パーティの時は、しっかり働いてもらいますからね」

マーヤさんは笑いながらそう言って、去っていった。

私はウキウキした気分で、隣のパーティ会場の準備をした。

しばらくして時間を確認すると、時計は11時45分をさしていた。

いけない、もうこんな時間。

まーくんとの待ち合わせまで、後15分。

着替えてる暇はない。

このまま公園に向かおう。

私はエプロンをとると、城を後にした。

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