■王とメイドの切ない恋物語■
「それは…」

「それは?」

緊張が走った。



「わたしがリリアと文通していた、マー・オーラルだからだよ」





…え?


私の頭は、真っ白になる。

「でもトーマ様、住所も名前も違うのに、何で…」


トーマ様は、優しくこっちを見つめたまま、話しはじめた。


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