■王とメイドの切ない恋物語■
「だから何とかならないかしら?と思って、私がリリアちゃんをお城のメイドとして呼んだのよ」

私が、お城のメイドになれたのは、マーヤさんのおかげたったんだね。

マーヤさんに、感謝の気持ちがあふれてくる。

「トーマ様には、リリアちゃんがくること内緒にしてたんだけど、すぐに気が付いたみたいだったわ」


マーヤさんは笑った。

そうだったんだ。

マーヤさんは、私とトーマ様のキューピッドしてくれたんだね。

マーヤさん、ありがとう。

今の私があるのは、マーヤさんのおかげだよ。

「リリアちゃんなら、トーマ様のいい所わかってくれると思ったから」


マーヤさんは、ね?と言いながら私の肩をポーンと叩いた。

「はいっ」

私は笑顔で頷いた。

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