■王とメイドの切ない恋物語■

プレゼント

私達は、招待客の皆様を見送り、会場内を片付けた。

時計を見ると、10時を回っていた。

急がなきゃ。

「お疲れ様でした」

私は、皆に声をかけ、走って自分の部屋に戻った

机の上を探す。

あ、あった。

私は封筒に入れた、四つ葉のクローバーのしおりを
ポケットに入れる。

そのまま、部屋を出ようとして、はっと気が付く。


きっと屋上、この格好だと寒いよね。


また、トーマ様に心配かけちゃうよ。

私はクローゼットからストールを取出し、急いで屋上へ向かった。


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