■王とメイドの切ない恋物語■
私とチチリさんは、適当に会話を楽しみつつ、休憩室に向かった。

「ここが休憩室よ。適当に座ってて」

そう言うと、チチリさんは、お茶を沸かしはじめた。

「あっ、私やります」

私が慌てて立つと、チチリさんは、にこっと笑って、

「まー、まー、いいからいいから。初日で疲れたでしょう?今、休まないと夜まで、もたないわよ。座って」

「すいません、気をつかっていただいて」

私が申し訳なさそうにしていると、

「いいのよ。気にしないで。あ、これ、私の秘蔵お菓子」

と言いながら、チチリさんは、お茶とクッキーの入った缶を持ってきてくれた。

「さぁ、おたべー」

「ありがとうございます。いただきます」

私はクッキーを1口食べた。

「おいしーっ」

「でしょー?このクッキー本当においしいんだよね」

チチリさんは、クッキーを頬張ると、満足そうに言った。

お茶を飲みながら、チチリさんと色々話をした。

私達は、年が近いこともあって、すぐに打ち解けた。

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