■王とメイドの切ない恋物語■
私がトーマ様の部屋に戻ると、テーブルの上に、お菓子とか、トランプ、チェス、オセロとか、たくさんのゲーム並べられてた。


「すごーい、トーマ様、これ、どうしたの?」

トーマ様は、嬉しそうにテーブルを見る

「ああ。これはな、昔これで、エリックと、よく遊んでたんだよ。久しぶりに、ひっぱり出してみたんだ」

そうだったんだね。

エリックも、昔、よくトーマ様と遊んでたって言ってたもんね。



私は、腕まくりをし、

「さーて、トーマ様。何でも相手になりますぞ。どれからいこうね?手加減しませんよーっ」

と、トーマ様を挑発する。


「あははは 頼もしいな。じゃあまずは、これからいくか」


私達は、ワイワイはしゃぎながら、色んなゲームをした。


トーマ様も、久しぶりに遊ぶみたいで、すごく楽しそうだ。

エリザベス姫のお菓子も、すごくおいしかった。

エリザベス姫、ありがとうね。




しばらくゲームを楽しみ、時計を見ると、夜中の12時を過ぎていた。

「もうこんな時間か」

トーマ様が、時計を見る。

「すごく楽しかったね」

「ああ、すごい気分転換になったよ。ありがとう。またやろうな」

「うんっ」

トーマ様、顔がイキイキしてる。

可愛い。

よかった。

トーマ様の、いい気分転換になって。

私も、ちょっとは役に立ってるんだね。



トーマ様が、伸びをしながら、立ち上がる。

「じゃあ、そろそろ着替えて寝るか」

「う うん」

たぶん、何もないだろうけど、何だか緊張するよ。

< 333 / 396 >

この作品をシェア

pagetop