■王とメイドの切ない恋物語■
医務室に着いて、診察をうけるために、ボタンをはずした。


ここにお世話になるの、初めてだな。



私が、周りを見渡していると、

「リリアさん、今は熱が38度だけど、扁桃腺も腫れてきてるし、たぶん今夜あたり高熱になると思うわ」

ドクターが、私を見て言った。

最悪…

「そうですか…」

「あたたかくして、汗一杯かいたら着替えて、頭や脇を冷やしなさいね」

「はい」

私は、お礼を言って、医務室を出た。




はぁ、何だかクラクラしてきた。

早く帰って、もらった、お薬飲んで寝ようっと。




私はフラフラしながら、部屋に戻り、パジャマに着替えて、ベッドに横になった。


あ、薬飲んでない。

いつもに増して、ぼーっとしてるよ。

ふう。

もう起き上がりたくないのに。




・・・・。

ダメだよね。飲んでおかないと、治らないもんね。


よいしょ


私は再び起き上がり、薬を飲んで、眠りについた。


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